ハウツーは、便利ですが、ハウツーによる成功体験を繰り返すことで、弊害も起こします。ここでは、ハウツーの成功体験によって起こる「弊害」について、議論します。
ハウツー社会
インターネットが発達し、YouTube、note.com、ブログなど、誰でも情報発信ができる技術、メディアが発達したおかげで、ちょっとした問題や、課題に対しての解決策 = ハウツーに、簡単にアクセスできるようになりました。
さらにChatGPTや、AIの発達によって、私たちは、ますます「ハウツーにアクセスしやすく」なりました。
また、出版のハードルも下がったため、Amazon Kindleには、大量のハウツー本が並んでいます。
また、教育ビジネスも「ハウツービジネス」として発展しています。塾や予備校が、過去問題を分析し、確率を計算し「対策問題」を用意し、それを、繰り返し訓練することで、点数を効率よく上げるような取り組みがなされています。
このような塾の取り組みを真似て、学校側も「訓練」を導入するところが増えています。
ハウツーによる成功体験が引き起こすこと
「良いハウツーを提供してくれる塾や、人を見つけて、その人に従う」ことで、成功体験を繰り返すと、無自覚に、以下のような考えを持つようになります。
問題が発生したら、解決できるハウツーを探そう。もし、そのハウツーが機能しなければ、別のハウツーを探せばいいだけ
人は「ランダムに発生する成功を、過大評価」しがちです、しかも無意識、無自覚に。
ハウツーを探し回って、たまたま、自分の状況にピッタリ合ったものが見つかって、一時的に解決できると、このような行動(ハウツーを探す)が強化されやすくなります。
ハウツーでは解決しないもの
その場限りで、学習(自分の力そのものを向上させる)する必要がない問題の場合、ハウツーは、とても便利です。
例えば、「一回限りの書類の記入」だったり、「鉄フライパンの最初のセットアップ工程」などは、ハウツーで対処することで十分でしょう。
しかし、
- 何度も発生する問題や、課題
- 自分の力を、上げていくべき課題
- 特定の分野で専門性を高めていく
- 創造性を求められる場所
などにおいては、ハウツーを探し回ることをやめ、「自力を高める = 学ぶこと」を選ぶ必要があります。
しかし、「ハウツーを探して、対処療法をする」成功体験を日々積み重ねていると、その成功体験によって「自力を高める学習」に目が向かなくなります。
その結果、ずっとハウツーを探し続けることになります。
これが「ハウツーによる成功体験の罠」です。
まとめ: ハウツーの罠の仕組み
ハウツーを、簡単に探し、見つけることができる現代は、とても便利です。日々のちょっとした問題を、簡単に片付けることができます。
便利なので、日常的に「ハウツーによる成功体験」を積み重ねることになります。
- ある問題が発生する → ハウツーを探し、解決する(行動の強化)
- ある問題が発生する → ハウツーを探すが解決しない → 別のハウツーを探す → 何度かのチャレンジで解決(行動を大幅に強化)
上記によって「無自覚に、問題解決 = ハウツーを探すこと」という思考が根付く。
自力を高める必要がある課題に対しても、自力を高めず「ハウツー」を探して、適用しようとする。見つからない場合でも、自力を高める方法には目がいかず、「もっと別のハウツーを」となる。
その結果、特定の分野については、「諦めたり、多大な損害」を出し続けることになる。
例)成功法則など
自力を高めることは、楽しいこと
ハウツーは、一度限りのことには便利です。しかし、何度も、何度も発生する問題や、何度も、何度も実行するものに関しては、
- 全体像、構造、知識
- 姿勢、視点、考え方
- 学び方
などを知り、「学ぶ」という行動を起こすべきです。
例えば、「家事」は、ハウツーが機能する場所ですが、それでも、料理などは「学ぶ」ことで、全く別の世界が見えてきます。
そして、ハウツーも良いですが、学ぶことは「かなり楽しい」です。ハウツーを使うだけでは得られない、
- 驚き
- 学び
- 発見
- 気付き
があります。
KAMEDEMYでは、「学ぶこと」の良い入り口を、たくさん作っていきます。
お楽しみに!
